これまでの一般的な木造住宅（在来工法）では、家を地震から守る「耐力壁（たいりょくへき）」として、柱の間に入れる“筋交い”や“構造用合板”がよく使われてきました。しかし、それだけでは耐震等級（地震に強い家の基準）を十分に満たすのが難しく、家の中や外にたくさん壁を入れる必要がありました。その結果、間取りの自由度が下がり、広い空間を作りにくいというデメリットがありました。

そこで「アクラスパネル」が誕生しました。 このパネルは壁の強さを表す“壁倍率”が 4.0 と非常に高いため、家の内部に余分な耐力壁をつくらなくてもOK。外周の壁だけで大きな窓や開口部を設けることができます。

また、アクラスパネルは一般的な構造用合板の約1.5倍の強さがあり、部分的な補強だけでなく、家全体の耐震性能を底上げします。 その結果、地震に強い家の目安である「耐震等級2」や「耐震等級3」も取得しやすくなります。

アクラスパネルは「真壁納まり」という方法でつくられているので、足場を気にすることなく、室内側から柱と柱の間に取り付けることができます。 また、このパネルは工場で「耐力壁（地震に強い壁の材料）」と「断熱材」をひとつにまとめて生産されているため、現場で作業する人の技術の差が出にくいのも特徴です。 その結果、工事がスムーズに進みやすく、短い工期で建物を雨や風から守ることができます。

• 工場で一貫生産。安定した品質を徹底管理
• 躯体に合わせたパネル
• 現場でハメ込むだけ
• 枠材から釘で留める
• ー工程で構造(耐力)と断熱が完了

家を構成する部材の大半は、長い年月によって経年劣化が起きる可能性があります。壁の中に入る断熱材も例外ではありません。 壁の中に隙間ができて湿気が入りこむのは、建物の耐久性にとって大敵です。 アクラスパネルは、様々な状況を想定し、大切な住まいに安心してお使いただけるよう、細部にわたり工夫をこらしています。

壁の中の様子は、普段まったく見ることができません。また一定の期間でメンテナンスできる場所でもありません。 だからこそ、壁の中に入れる材料は、特に重要です。アクラスパネルは、湿気を通しにくいウレタン素材とコーキング処理で、壁の中に湿気が侵入するのを防ぎます。また、長い年月の中で万一、何らかの理由で、室内の水蒸気が壁の中に入りこんだ場合にも、スムーズに排出できるような断面構造になっております。